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銀河ヒッチハイクガイド ダグラス・アダムス

銀河ヒッチハイク・ガイド
2005年に映画化 までされたイギリスの元・カルトSF

映画化までされて古典的傑作にまで分類されるのに、カルトはないだろ



映画見てから原作を買った派

なんで「さようなら、いままで魚をありがとう」のイメージが強い。あのオープニングは素晴らしい!

映画見てから読んで正解だった派

マグラシアの惑星製造工場の滅茶苦茶な壮大さや、クジラの短い人生、無限不可能性ドライブのいい加減さ

これらはビジュアルから入らないと分からなかったと思うわ

筆頭はマーヴィンの陰鬱さだね。かわいい、かわいいよマーヴィン! ○rz AAもかわいいよ



滅多に読むことのない種類のSFだったが、冒頭の1行目から魅了されてしまった

「星図にも載っていない辺鄙な宇宙のはるか奥地、銀河の西の渦状腕の地味な端っこに、なんのへんてつもない小さな黄色い太陽がある」



イギリス人くせぇぇww このちょっぴり自虐的で遠まわしな説明www

全編通して私のイメージするイギリス臭さが全面にでとる

ディープ・ソートの語りなんでモロ出しすぎ。覆面かぶっても「お前イギリスだろ」と言えそうだ

言い回し以外のスラップスティックっぷりも面白くて、ずっと半笑いで読んでた。



「宇宙の果てのレストラン」も映画化してくれないかなぁ。見てから読みたい



お茶と同情とソファをありがとう



ダグラス・アダムス 『銀河ヒッチハイクガイド』 河出文庫
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大いなる天上の河 グレゴリイ・ベンフォード

大いなる天上の河
「機械生命の進攻!」「人類が生き残る道!」と非常に分かりやすいオビがまいてある本作

グレゴリイ・ベンフォード の 機械生命 vs 有機生命 の戦いシリーズ(名前が分からん)の3作目

1、2作は読んだ記憶がないが、つながりがないので困らず



いきなり異世界、地球ではない惑星の、ジリ貧もジリ貧、あとは滅亡を待つばかりの少集団

人類といってもかなり機械化もしているし、機械生命は敵でもあるが、

本作では芸術家気取りのアウトロー機械が強権振り回して半仲間風になったりと、100% 対立状態ではない。

解説でその辺りの事情が書かれているが、知らんで読んでいるからどうも肩透かし



「異質なものについて肝心なことは、彼らが異質だということだ」

後半にかけて繰り返される↑フレーズは、確かに機械の思想をさしているとは思うのだが…

アンドロイド化された人間、

ゆるい人格と記憶ごとチップ化されて生き残る人類の脳の辺縁に住む人間(の記憶)、

もはや異質さ、が分からない。1987年の本作にはムリな注文だが、

マトリックス や攻殻機動隊 を経た今となってはそれもムリな注文。



それより後半、機械生命が自らの芸術のため、有機部品の生産工場として、

脚や心臓、筋肉を培養しているのだが、その中で [セックスの化け物] と称される工場がなによりも異質だ

分かりやすくも嫌悪感を伴う異質。

後半、はるか昔の地球の描写でブロイラー工場を理解できないものとして描かれているのを考えると、

機械生命も、作中で書かれる人類も、もはや読み手からは異質。

なににも共感(シンパシー)を得られない孤独という異質さ。



ベンフォードは語り口調が独特なんで、本文引用しておきたい箇所が多いな



セックスの化け物 (工場)
近くの管の壁に、さらに裂け目が口を開けた。それらは大きくなり、楕円形の口には、筋ばったピンク色の紐が盛り上がっていた。それらは口を大きく開け、縁は赤くなめらかで、無数の繁みがあった。皺が寄った管が、さらに何本も集塊からもがき出て、濃い空気の中で波打った。それらの太い頭部がふくれた。自由になった管に対応して開き、大きくなるように見える裂け目を探し求めて、たちまちそれを見つけた。頭部は、動きまわる集塊の中でくねりまわってから、口を開けた裂け目に突っ込んだ。一つが入り込むたびに、長い震えが伴った。うごめくピンク色の集塊は、言葉では表現しがたい様子で身震いした。それぞれが交尾であり、男性と女性の器官がゼラチン上の集塊から形成されて、脈動する不安定な分泌物から互いに相手を呼び出し、グロテスクに滑りながら出会うと、ゼリー状の露骨な興奮の中に滑り込むのだということを、キリーンは、ほとんど自分の意思に反して気がついた。



動物を食べた時代
「その前に料理するんだ。たいていの植物についてやるように。人間が動物を捕まえて、工場に入れた時代があると、アスペクトたちはいっている。それらを早く育たせて、もっと早く育つように、外に出さなかったり、あまり運動させないようにした」

(中略)

キリーンは何かをいおうと口を開いたが、メカ集合体でのグロテクスな光景が、不意に頭にひらめいた。漕いでいる脚。ふくれた筋肉質の腕が並ぶ棚。光沢ある人間の部分を納めた地下室。




最期、おそらくベンフォードが機械生命と有機生命の違いについての解釈を書いてたのでメモ
死の確固とした評価基準は、純粋に邪悪なものではない。それは、一つ一つの瞬間に、強烈にして痛切な豊かさをもたらす。死ぬべき運命にある人間にとって、それぞれに1日は一度限りのものであり、心に深い感銘を与える。そんなことを、機械は決して知らないだろう。彼らは一種の静かな灰色の死の中に住み、どの瞬間も同一だから、どんな一瞬にも特別な意味はないのである。
夢見る脊椎動物だけが、人生にはそれ以上のものがあることを知っている。




グレゴリイ・ベンフォード 『大いなる天上の河』 ハヤカワ文庫

ブラッド・ミュージック グレッグ・ベア

「80年代の幼年期の終わり」とまで称される本作

オールタイムベスト投票が開催されると、だいたいTOP10入りしている印象がある

が、初読時は面白くなかった印象

ブラッド・ミュージック

ところがどっこい、つい2週間くらい前に幼年期の終わり を読んでいたせいか、

なぜそう呼ばれるのか、やっと分かった

ついでに、どうしてオールタイムベストに選ばれるのかも



正直、やっぱり好みではないというか、面白いという感想を持ちはしないのだが、

名著としてあげられるのには納得。そして80年代というのにも。

1人の妄執によって強制的に、準備もなく変容(メタモルフォーゼ)し、新たな次元を迎える一部の人類

その選択性のなさ、不自由さ。

群から個へ移り変わる時代性なんかなー



90年代、2000年代の「幼年期の終わり」と称される作品はでてない(知らないだけかも)

出てきて欲しいし、ぜひ読みたい

もしかしたら、日本のセカイ系 が布石なのかもしれない



グレッグ・ベア 『ブラッド・ミュージック』 ハヤカワ文庫

天空の劫火 グレッグ・ベア

読み終えたの少し前で、すでに内容うろ覚え

とにかくネタがてんこ盛りで、もーどこでなにが起こっているのか把握しきれない・・・

天空の劫火

人類が遠く及ばない力、理解できない理由によって、地球壊滅の危機を迎える黙示録SF

人類なんて屁でもねぇぜ!系は突き抜けていて良い

SF固有とはいわないが、SFらしいエピソードで、SFならではのテーマが出てきやすいしね!



ネタが多すぎて細かく思い出せないが、アメリカ作家のくせに(?)大統領がチキンでヘタレ

映画インデペンデンス・デイで大統領自身が戦闘機乗ってエイリアン爆撃に行く国の作家とは思えない

つーか、作中で一番のヘタレ過ぎて気になって仕方ないわww



最後の最後、地球が燃えさかり、崩壊する過程は美しい

人類皆殺し もそうだったが、

黙示録SF、絶滅SFはこの最期のシーンをどれだけ描けるかにかかっている気がする

昔から言われているが「SFは絵だね」



グレッグ・ベア 『天空の劫火』 ハヤカワ文庫
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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2010年03月の記事
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