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吟遊詩人トーマス エレン・カシュナー

吟遊詩人トーマス
1991年の世界幻想文学大賞 受賞作。

世相によってこの手の受賞作は毛色が変わるが、そこは幻想文学。ブレないぜ



映画で言えば、ロードオブザリング から始まった(と思っている)剣と魔法のアクションRPGでもない

ハリーポッター のような幼児の冒険、成長譚でもない

書籍でいえば、指輪物語 のようなリアルさや年表が必要な現実感を描いたストーリーではない

ラノベのような(読まないけど)少年少女の地に足つかない描写ではない




超ド級古典ファンタジー

さして問題が起こらない、登場人物が少ない、舞台劇のような、バラッドのような、

不思議な静けさがある、幼稚性を純粋さとして持ったまま大人になった人々の物語

FTは子供のもの、と思われているふしがあるが、完全に大人向け

トーマスったらエルフランドで7年も女王の愛人やってます(そういう話ではない)



とにかく今時めずらしい。

D&D 、Wiz 、ドラクエ をファンタジーとして認識している人は、

これは寓話、民話、お伽噺であって、FTとは思わないかもしれない。



でも、これをファンタジーと、幻想的と、超自然的な物語としないで、なんと呼ぶのか



読んで面白い!と万人受けする小説ではないかもしれない

でも、本来 Fantastic とはなんであったかを知る、とても良い1冊



エレン・カシュナー 『吟遊詩人トーマス』 ハヤカワ文庫
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ゲイルズバーグの春を愛す ジャック・フィニイ

ゲイルズバーグの春を愛す
タイトルと装丁画のマッチがとても素晴らしい短編集

…だけど、表紙絵は表題作ではなく「愛の手紙」の一幕と思われ

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20億の針 ハル・クレメント

20億の針
映画「ヒドゥン 」が好きで、影響を与えたという本作を読んだのだが・・・

何度読んでも読み辛い。

大原まり子 の「エイリアン刑事」が好きで、そこで挙げられてので手を出したのだが・・・

何度読んでも読み辛い。

同作家の「重力の使命」が好きで、同じ作家ものだし・・・

何度読んでも読み辛い。



読み辛いんだよぉぉっぉぉぉぉーー

今回も、冒頭30Pくらいまでで丁寧に読むことは挫折

あとはすっとばしで読んだ



1950年に本国出版、1961年邦訳発売

文庫本としての製本技術も悪い(文字間がせまく、細くて薄い)、訳文も直訳的

仕方ない・・・



ハル・クレメント 『20億の針』 創元推理文庫

川の書 星の書 存在の書 (黒き流れシリーズ) イアン・ワトソン

黒き流れ_川の書_星の書_存在の書
たしか3冊セット装丁買いしたと記憶している

カバーアートは吉永和哉+Wonder Workz。装丁は戸田ツトム 氏が好きじゃー



世界と南北に分断する川、その東側に住むヤリーンの物語

世界観についてはもの凄く独特で、とれも説明しきれない!

裏表紙に「稀有壮大な物語」とあるが、まさにその通り



スピーディーな展開でありながら、街や人の細やかな描写があり世界が生き生きとしている

閉ざされた世界を広げる冒険譚でもありながら、随所に垣間見れる思弁

冒頭のありがちそうな世界から、驚天動地の世界の広がり

ちょいとしらラヴストーリーに、

中世以前のようなヒロイックファンタジーと思いきや、大風呂敷のSF展開から、爽やかなジョブナイルエンド



すげーすげー

第三巻 [存在の書] でちょっと状況がわかり辛いところで戸惑ったが、

それ以外はスイスイ読める、上質の娯楽小説。深読みすればジェンダーSFとも、思想SFとも読める

すげーなぁ

なんだか単純に面白いと、毎回ロクな感想でてこない




以下、メモ

[ 星の書 ]
言葉は、ものをほかのものから分かつ。言葉は、さまざまなものを分類や等級の枠の中に閉じ込める。そうして言葉が世界を作るのだ。言葉が現実を構築する。だが、言葉はまた、ねばつき溶けやすいものでもある。言葉は漏れる。(もし同じ言葉を百回もくりかえして言えば、それはそこらじゅうに漏れだしてしまう。)そして結局、言葉はほかのどの言葉にもくっつくことができる。わたしが思うに、詩とは、堅固な分類箱詰めという言葉の役割よりも、このねばつきのほうを多用しているものなのだ。


[ 存在の書 ]
だが、いったんこの板を渡ってしまえば、彼は陸に置き去りにされる。舟の部屋に残してきた物があると、タムは確信していた。本当に、残してきたものがあった。だがそれは形のあるものではない。彼が残してきたのは、帰り道だ。だからこそ、彼は長い間ためらっていたのだ。

[ 存在の書 ]
だがもちろん、誰かを許す時には、その許したということ自体が相手との仲を裂くものだ。目に見えない障壁が二人を隔てる――あなたは許したほうで、彼は許されたほうになるのだ。もしくは、一幅の絵――あなたは画家、彼は描かれるモデル。とこしえに・・・・・・もしくは、すくなくともしばらくの間・・・・・・ある色合いで色づけされている。



イアン・ワトソン 『川の書』 『星の書』 『存在の書』 創元SF文庫
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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