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川の書 星の書 存在の書 (黒き流れシリーズ) イアン・ワトソン

黒き流れ_川の書_星の書_存在の書
たしか3冊セット装丁買いしたと記憶している

カバーアートは吉永和哉+Wonder Workz。装丁は戸田ツトム 氏が好きじゃー



世界と南北に分断する川、その東側に住むヤリーンの物語

世界観についてはもの凄く独特で、とれも説明しきれない!

裏表紙に「稀有壮大な物語」とあるが、まさにその通り



スピーディーな展開でありながら、街や人の細やかな描写があり世界が生き生きとしている

閉ざされた世界を広げる冒険譚でもありながら、随所に垣間見れる思弁

冒頭のありがちそうな世界から、驚天動地の世界の広がり

ちょいとしらラヴストーリーに、

中世以前のようなヒロイックファンタジーと思いきや、大風呂敷のSF展開から、爽やかなジョブナイルエンド



すげーすげー

第三巻 [存在の書] でちょっと状況がわかり辛いところで戸惑ったが、

それ以外はスイスイ読める、上質の娯楽小説。深読みすればジェンダーSFとも、思想SFとも読める

すげーなぁ

なんだか単純に面白いと、毎回ロクな感想でてこない




以下、メモ

[ 星の書 ]
言葉は、ものをほかのものから分かつ。言葉は、さまざまなものを分類や等級の枠の中に閉じ込める。そうして言葉が世界を作るのだ。言葉が現実を構築する。だが、言葉はまた、ねばつき溶けやすいものでもある。言葉は漏れる。(もし同じ言葉を百回もくりかえして言えば、それはそこらじゅうに漏れだしてしまう。)そして結局、言葉はほかのどの言葉にもくっつくことができる。わたしが思うに、詩とは、堅固な分類箱詰めという言葉の役割よりも、このねばつきのほうを多用しているものなのだ。


[ 存在の書 ]
だが、いったんこの板を渡ってしまえば、彼は陸に置き去りにされる。舟の部屋に残してきた物があると、タムは確信していた。本当に、残してきたものがあった。だがそれは形のあるものではない。彼が残してきたのは、帰り道だ。だからこそ、彼は長い間ためらっていたのだ。

[ 存在の書 ]
だがもちろん、誰かを許す時には、その許したということ自体が相手との仲を裂くものだ。目に見えない障壁が二人を隔てる――あなたは許したほうで、彼は許されたほうになるのだ。もしくは、一幅の絵――あなたは画家、彼は描かれるモデル。とこしえに・・・・・・もしくは、すくなくともしばらくの間・・・・・・ある色合いで色づけされている。



イアン・ワトソン 『川の書』 『星の書』 『存在の書』 創元SF文庫
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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