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トランスフォーマー ゴースト・オブ・イエスタディ アラン・D・フォスター

面白かった・・・。壮絶な鬱設定がたまらない。なんか目覚めそうだよ・・・。
キャラクターのイメージが変わったり固まったりした。


"終わりのないように思える探求のつけが、彼ら全員におよんでいる。身体的にも、精神的にも。"

オプティマス
死にたがり。自己否認、苦悩、高潔のTF。
おそらく、誰かがオプティマス自身の幸せを願わないと、己の幸せすら考えない。
その幸せですら、願った誰かの意にそうようにまっとうさせようとすると思う。
プライムが生まれつくものなら、この特質こそがプライムたる所以なら、
セイバートロンは永遠に近いほど続いたプライムの犠牲の産物、生贄の報酬といえないか。。
プライムでありつづけることだけが、正気を失わない理由にしか見えない。
言外に匂わす罪(責務)の意識に、磔刑が見えそうです、司令官・・・。
"わが名はコンボイ。サイバトロン軍の司令官である。われらは、遠く離れたセイバートロン星というところから来た。まずはじめに知っておいてもらいたい。なによりもわれらは、姿や形、進化の起源がどうあろうとも、知性をもつ者ならば、思想や行動の個人的目的を有する権利があると信じていることを"
"(前略)コンボイの憂慮はつきなかった。終わりなくつづくように思われる調査に嫌気がさしていた。彼のなかの一部では、セイバートロンのもっとも危険な住人がおそらくは死んだものと認める用意ができている。プライムである重み、サイバトロン全体を監督する責任感があわさって、彼に重くのしかかっている。"
"(前略)復讐という概念はわれらも知っている。だが、故郷――本物の故郷をもち、それが実在するのを知っているということのほうがもっとも大切だ。われらの故郷は失われた。きみたちはそうではない。"
"この闘いから誰かが何かを得るのを目にできるのはうれしいものだ。長い年月が過ぎていくうちに、サイバトロンがセイバートロン星にもどるという可能性はますます現実的でなくなっていることは彼自身もわかっているだけに。"



バンブルビー
ひたむきに大切に、愛されていることが読んでいてとても分かるなぁ。
生きることがもつ充足、平安、刺激の体現。あらゆる Balance のTF。
正直に言って、アーク号は死に瀕した精神の廃墟のような、ありていに言って牢獄にも見える。
バンブルビーだけが生きている(life)ようにすら思える。ひと筋の光明とはよくいったもんだ。。
バンブルビーを愛する(言ってしまうが!)ことが、方舟の中で生きることでどれだけ重要だったのかと思うわけなんだが。
"(前略)直情的で、ときにみずからを傷つけることもあるかもしれないが、それでも彼らの暗くなりがちな探索行にあって、ひと筋の光明といえた。つねに楽観的で、つねにいちばん面倒な作業によろこんで手を貸し、友人が仲間を必要としていればつねにそばにいて、あるいはただおとなしく話相手になってくれる"
"バンブルの好奇心こそは、彼の違いを示すもうひとつの特徴だ"
"いつだって、ほかの下等な種族やその独自の習性に魅了されてきた。それこそは、彼がすぐれた斥候となさしめる特質のひとつだった。"
"あの若きサイバトロンは、自身より大きくて力も強い戦士たちを偶像視している。友人でもある彼らに、自分がチーム内の有能な一員であることを絶えず実証してみせたがっていた。"



ジャズ
軽口のイメージがさらに増強。でも違う側面の方が目につく。
枯れ木を甦らすためには栄養が必要だとわかれば、枯れ木の栄養になるべくその根元で死にそう。
考えなしの行動ではなく、それがさも当然のように、笑って。
オプティマスが消極的な死の志向性なら、ジャズは前に進む積極性の結果的な死の志向性。
映画無印もなぜか納得。オォウ・・・。この5体の中で、誰か死ぬっていったらジャズだよ、うん。泣。
オプティマスが別れの言葉をひねりだしている間に、軽い別れの言葉を残してあのスピードで飛び出すだろ。
マイケル・ベイは「丁度いいサイズだったから」という理由らしいけど。さすがベイトロン・・・。
妙にあやうい。
体躯の小ささをバンブルビー自身が気にしている描写はない(と思った)のに、ジャズの方は気にしているのがほほえましい。
"「おれ抜きでそうはさせませんよ」とマイスターがくいさがる。「あなたひとりで行かせはしない」"
"「おれ抜きで楽しみをひとり占めなんて許しませんからね」"
"「ひとりじゃだめですよ、司令官」とマイスターが反対する。「誰かいっしょにつれていってください。あなたの背後を護るためだけにも」"
"(前略)アイアンハイドはつぶやいた。「おまえのスパークがかき消されたら、向こう数百年は司令官から文句をいわれるだろうからな」"
"マイスターは狂ったように連射しながら、とびはねては速度を落とし、大柄なデストロンの手や破壊的なエネルギーのまぶしい筋がわずかに届かないところにとどまっていた。ほかの者ならパニックを起こしたかもしれないが、マイスターはただ気分が高揚するばかりだ。"
"「じっとしてやってもいいぜ」威圧的な敵をマイスターがからかう。「そっちもやさしくしてくれるって約束するならな」"


オプティマスのジャズ評。
ここだけでオプティマスがジャズを評価していること、自分より先にジャズが死ぬことなど思いもつかないこと、もはや全てが失われ、喪失と空虚しか後塵に遺せないことを認めているオプティマスが泣ける。
"衝動性と才能をあわせもつマイスターはすぐれた戦士であり、愉快な仲間でもある。いつの日か、彼ならりっぱな指揮官になれるだろう。いつの日か――何か指揮するものが残っているとすれば。"


ラチェット
初代の若くて血気盛んで最前線に立ちまくりの軍医イメージが強くてなー。
映画は空気・・・だったので、キャラクター描写をそのまま受け止め。
意外に自分の意見を言っていない。他のTFと微妙に距離を感じるのは老齢だからか?
言葉ではなく、言葉にのせるニュアンスの違いでコミュニケートしている。ジャズとの違いが素晴らしい。
軍医の治療以外に、機器整備、防御装置改修などメカニックも担当と、創造と再生産のTF。
その意味ではアイアンハイドの対極。
"「その必要はなさそうですね」ラチェットの声は落ちついていて、抑制がきいていた。"
"「誰も気に入ってなんかいないさ」ラチェットも小声で同意した。"
"「ふたりとももどったぞ!シールドを上げてくれ!」「とっくにもどしたとも!」ラチェットは落ちつきをはらった声で伝える。"
"「いますぐ向かいます」サイバトロンのメカニックが熱意にあふれた声で応じた。"
"「わたしからは反論のしようがありません」とラチェットはこたえる。「はやいとこ戦闘が終わりを告げて、故郷にもどれるなら、それに越したことはありませんから」"



アイアンハイド
戦いのTF。同時に、TF間をつなぐ役割も見え隠れする。本作、活躍してるがなんか目立たない・・・。
気になったのは、寡黙と書かれていたが、嘘でしょ、と思うほど話している点くらい。
あとは映画無印でのサム両親を片付ける発言と、戒められて"It's an option."と言い放ったイメージまま。
もしかして、この中で一番の常識人ではなかろうか。
ジャズはアイアンハイドを呆れさせて動かす。ラチェットは同意をもってアイアンハイドを動かす。
オプティマスをからかうそぶりが、DOTMの台詞 "Prime, make something of yourself!" を思い起こさせる。
車体ゴンとあわせて、友達だったんだなぁ、と。泣。
"「コンボイ司令官」とアイアンハイドが声をとどろかせる。「いますぐ攻撃すべきです。一度でいいから、攻撃されるのを待つよりも、こっちから先にぶっぱなしてやりましょう(後略)"
"「おおほんとに意見に意見を聞いてくれるとは!」アイアンハイドの声には、からかうような調子があった。"
"「ときどき」とアイアンハイドが絶望したようにもらす。「いつになっても終わらないような気がしますな」"



"そうしたことすべてがあっても、コンボイやほかのクルーたちが何よりも望んでいるのは、ただただ故郷に帰ることだった。たとえセイバートロン星――彼らの故郷――が、いまやかつてのすばらしい星の残滓でしかないにしても。"


キャラクターに感情移入しまくりだな。。
物語の終わり、故郷の喪失を知って読んでいる分だけ辛い話だ。特にオプティマス。

長くなりすぎたので、その他の感想は一言だけ。
ゴースト号、ストーリーの辻褄なんて無視して地球に戻ると信じていた。。


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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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