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虚空のリング スティーブン・バクスター

これで邦訳済みのバクスターは全部読んだかな?
虚空のリング
上下巻で繋がってそうでズレている表紙。



A・C・クラーク御大の名言
 『高度に発展した科学技術は魔法と区別が付かない

バクスターに当てはめると…
 『高度に発展しすぎた科学技術は笑いと区別が付かない

解説でも菊地誠氏が書いてあるとおり、けっして物語/ストーリーのうまい作家ではないな。
それを補ってあまりある、こ れ ぞ S F 的 大 風 呂 敷 の 嵐。

バリ文系が趣味でSF読んでるだけなので苦笑い程度だが、本職の方がよんだら噴飯モノの爆笑だろうな。
悔しいのぅ。


以下、つっこみ と 備忘録

バリオン物質生物のジーリーと、反物質(暗黒物質)生物のフォティノバード。名前がとても好き。
さすがに反物質で出来た生物と意志の疎通が出来ると思うのは傲慢。楽観主義もお手上げ。
続編のジーリー・クロニクルを先に読んでいるので、ジーリーの作ったリングの目的を先に知ってしまっていたのはもったいなかった。
プランク長の宇宙ひもをつなぎ合わせてできたロープのリング、直径が何百万光年の人工物。要するに「ブラックホールのペンローズ図」を人工的に作って、リングの中央に特異点 = 逃げ道 を自作した、と理解。

ちょっと用語を確認と思ってググったら、「シュタインズ・ゲート」ってアニメ?でカー空間とかエルゴ球とか扱ってたのね。見てみたい。

2生物間の戦い方も壮大で、胸がスッとするというか興奮するというか。
『中性子星』で擬似人類作って中性子星に住まわせて、リングに銃弾よろしくぶっ放すのは、ムダだと思いつつもなにかしら結果が出て欲しい気持ちだったが、本当にムダだった。
リングの質量が、宇宙の膨張に影響を与えるほどだっていう設定がてきたときは、さすがにフイた。たかが恒星程度の質量しかない中性子星なんてチリ、チリ以下。人類の無駄死にっぷりが清々しいほどだわ。


衝撃をうけた、下巻P221の算術の概念。
クワックスのような液体生物、集団頭脳のスクウィームでは算術では初期の数学が連続していたかも、という発想。無限遠から、0個、1個、という個の概念を生みだすのは、さぞかし発想の大転換だと。
「カントールの対角線論法」を知ったときもスゲー!!と興奮したが、あの行列、濃度という数の概念からはじめて世界を知ると、どう世界は見えるのだろう。

本当にくだらないなぁ、いい意味で面白いなぁ。好きだなぁ、バクスター。


空いちめんの銀河がすべて青方偏移という眺めは、出来ることなら是非みたい。

スルメ作家なので、1年後くらいにまた借りよう。


虚空のリング〈上〉 (ハヤカワ文庫SF)
虚空のリング〈下〉 (ハヤカワ文庫SF)
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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