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スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 山岸真 編

SFマガジン創刊50周年記念アンソロジーの第3巻。
1巻目が「宇宙開発SF」、2巻目が「時間SF」

ポストヒューマン…「テクノロジーによって変容した人類の姿」
「ここでいう変容とは人体そのものの外見だけではなく、モラルや価値観、社会の仕組み、さらには人間の定義にまでおよぶものだ」

テーマなら本作が一番好きかもしれない。
my favorite、バクスターのジーリーシリーズ、O・S・カードともにどれか、といったら変容の物語だな。
バクスターは「ポストシンギュラリティ」でもあるのかな。
最近の流行についていけてないや。



SFだぁ~というアンソロジーで、何年もSFとお付き合いしてきたご褒美みたいな1冊だった。


姿や意識の変容は、結局「自己」認識をどこでおこなうか、線引きはどこか、ってことなのかしら。
最小単位をどう設定するかで、モラルや価値観、社会、人間の定義って変わってきそうだし。

今は肉体込みで、見た目も含めて、意識とともに自己認識している。
肉体の一部が交換可能になれば、体がどうであっても自己認識はかわらなくなる。
肉体と意識が分離可能までに進めば、肉体はもはや自己の一部から乖離する。
意識が多重化すると個は複数になるが、線引きは保持される。
個から集合意識になれば、線引きはあいまいになる。。。

こんなのかしら。もっとあるのだろうけど、思いつかないや。

表題作の「スティーヴ・フィーヴァー」は淡々と描いているけど、実際ホラーだな。
ハリウッドあたりが、F・K・ディックの短編から「マイノリティ・リポート」作った手腕で1本映画撮りそうだな。

肉体と意識が分離可能、な「グリーンのクリーム」が夕暮れに一人立つような侘しいアイロニーで良かった。
「脱ぎ捨てられた男」も同様かな。
肉体と意識を分けてしまうと、幸福への道はないのか。。

収録作品1作目「死がふたりをわかつまで」をSFM本誌で読んでいたので、懐かしくて倒れそうだった。
解説でも述べられていたが、本誌掲載以後、書籍化されない短編が多くてもったいない。
電子書籍で短編1本単位で販売する、というのができれば出版社も読者も喜ばしいと思うがどうだろうか。
 (ツイッタで早川書房さんの心に直接訴えといた)

アンソロジーっていいなぁ、と思わせてくれるシリーズでした。ありがとう。
そしていまさらだが、SFM創刊50周年おめでとうございます。


■収録作品
 死がふたりをわかつまで (ジェフリー・A・ランディス)
 技術の結晶 (ロバート・チャールズ・ウィルソン)
 グリーンのクリーム (マイクル・G・コーニイ)
 キャサリン・ホイール(タルシスの聖女) (イアン・マクドナルド)
 ローグ・ファーム (チャールズ・ストロス)
 引き潮 (メアリ・スーン・リー)
 脱ぎ捨てられた男 (ロバート・J・ソウヤー)
 ひまわり (キャスリン・アン・グーナン)
 スティーヴ・フィーヴァー (グレッグ・イーガン)
 ウェディング・アルバム (ディヴィッド・マルセク)
 有意水準の石 (ディヴィッド・ブリン)
 見せかけの生命 (ブライアン・W・オールディス)


スティーヴ・フィーヴァー ポストヒューマンSF傑作選 (SFマガジン創刊50周年記念アンソロジー)
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

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英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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