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ペルディード・ストリート・ステーション チャイナ・ミエヴィル

上巻566P、下巻572P の長編大作。
上下巻でジャンルの様相が少々かわるせいなのか、上巻3週間、下巻1週間というスピード感。
(通勤に20分ほど読む程度で)

上巻はイマジネーションとの戦いだ…いままでどれだけ文字から想像力を鍛えてきたかの成績発表だ…。

日本の発行が2012年5月と、久々にかなり最近のSF読んだ。
本国では2000年に発表。


物語はニュー・クロブゾンという都市。書名はそのセントラル・ステーション名だが、物語終盤にはいるまで関与してこないので、タイトルの意味を途中で(余計な)推量してしまった。

上巻はこの都市のイマジネーション、社会体制、住人の描写でグロテスクだけど作者のなかには微細まで確立していることが伝わってくるような筆力。描かれる都市と住人の描写が鮮やかすぎて、こちらの想像力がまったくついていけない。
蟲、キメイラ、理不尽な裁判と罰の不快感があふれていて、生き物の息遣いが感じるほど。濃い。

物語はけっこう単純だけど、この息遣いがきっとこの物語の主人公なんだろうな。
「都市と都市」を書いたチャイナ・ミエヴィルだし。

グロさ、非人道的さ、目的を達成したときに何を得て失うのか、作者の非情さは読んでいてティム・パワーズの「石の夢」を思い出した。読後も変わらず。
「石の夢」の方がすっきり終了感があるけど、後味の悪さは本作かな。
救済のなさはいい勝負だが、本作のヤガレクはパラダイム・シフトが鮮やかで好感なんだよねー。


〆が非常に後味が悪い。
けど、リアルなニュー・クロブゾンの住人の選択としては、これがファンタジーにリアルさを与える極北かもしれない…。


久々に作家で読みたいと思う方に出会ったので、翻訳の刊行予定があるのが嬉しい。
ミエヴィルおもしろい。


ペルディード・ストリート・ステーション (上) (ハヤカワ文庫 SF ミ)
ペルディード・ストリート・ステーション (下) (ハヤカワ文庫 SF ミ)
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

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英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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