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かめくん 北野勇作

第22回日本SF大賞受賞作品。2001年、というわけで 00年代SF の旗手を務めた作品、というイメージあり。
13年目にやっと読んだ。

時代が反映される本は、その時代に読んだほう良かった。



読んでいるときに既読感があったが、あれだ、大原まり子氏の「処女少女マンガ家の念力」だ。
あれは1987年出版だったわ。2001年の14年前。13~14年あたりで一回りしているのか。

1987年はSFマガジンで「銀河英雄伝説 外伝」やコードウェナー・スミスの「ノーストリリア」が掲載されていたのかと思うと隔世の感があるな。

ゆるーい日常SF で最近の空気とも流行とも少しずれている感はいなめない。
 (流行おってないけど、日常系のブームは数年前に終焉を迎えている印象)

大したイベントも起こらないけど、描かれる町のにおいがのんびりしていて心地よい。
昨日は今日に続いていて、明日は今日の続きだから、明日は昨日と変わらない、とでもいいたいのかというほど時間的な広がりを感じない。
かなり冒頭から述べられるかめくん(かめ型ロボット)の記憶がない、というのがまた閉塞的。
空いた電車でも、すみっこの椅子に座ってしまう狭さの居心地の良さ、みたいな本だ。

物語の終盤で、本作の成り立ちというかありよう、が哀しい。
終わりが始まりにぼんやりと繋がる構成が、閉じた世界として完結させているよ…。

ほころびも異常も、恋とはいえないような気持ちとか戦争とかが、小さな世界に閉じている。


かめくん (河出文庫)
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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