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箱舟の航海日誌 ウォーカー

結構なボリュームの感想を書いていたら、モデム不具合で全文が吹っ飛んで泣きそう。
この本を読んで泣いてしまったからですか。
ノアの箱舟を題材にしたイギリスの児童書。
あちらの児童書って日本のイメージよりも大人が読むのに近いイメージ。
空色勾玉 とか 小惑星美術館 とか。
世知辛くなったからなのか…。ふふ、大人って。

ノアの箱舟を題材にした物語。聖書だとちょっとのことを膨らませている。
大雨がふって、楽園の動物をノアとその一家が箱舟に乗船させる。

愛らしい挿絵と読みやすい平易な文章でスイスイ読める。
個性的な動物たちが広いとはいえない箱舟のなかでワイワイガヤガヤ、問題を起こしたりもしながら生活している大所帯モノ。
ぶっちゃけカワイイ。

冒頭の楽園はライオンですら果物を食べる世界。食べ物はたわわに実り、自然に取りやすいように枝をさげ、争いもなく、個性の違いからくるちょっとした相性の悪さがある程度の楽園。
大雨で乗船したなかには、黒い影(動物)もいた。猜疑心と排他性が動物たちの心に芽生える。
肉食の誘惑。
大きな事件がおきる前に、陸地が見つかって新しい世界を歩き出すのだが…。(で終わる)

最後にノアが "私にはよく分からない" と発言しているが、おそらく、分かっているけど理解したくない、見てみぬふりをしたかったのではないかと。
同じ大地に降り立っても、動物の間に芽生えた捕食と餌の関係。けっして打ち解けられない警戒。


この黒い影(動物)、実は楽園の頃からいたんだよねー。
それが問題になったのは、箱舟という狭い空間で共同生活をおくり、濃密なコミュニケートが発生したわけで。
だから、実は楽園も楽園だったのは、そこが他者とちょうどよい距離感を保てるほどに世界が広く、また生きるのが困難ではなかったからで。
箱舟はきっかけにしか過ぎず、冒頭の楽園はすでに楽園でいられない要素を内包していたのです…。

この考え方を進めると、楽園とは孤独である、になる。
この結論を前にして、私にはよく分からないとしか言いようがない。


箱舟の航海日誌 (光文社古典新訳文庫)

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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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