スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

無伴奏ソナタ [新訳版] オースン・スコット・カード

旧訳は未読なので、初めての「無伴奏ソナタ」。

これで、最新刊の「道を視る少年」と新訳版「エンダーのゲーム」以外の日本刊行済みは読めたはず…。
雑誌のみ掲載の短編や、アンソロ本とか、未読なものも結構あるんですけどね。
「かわいい子」(SFマガジン2014年2月号掲載)は探そう。

カード好きなら迷わず買えよ、買えばわかるさ。だけど、アルヴィン・メーカーの件が頭をよぎって、
「続きモノ」なパスファインダーを手に取れない。

なじればいいと思うよ。


幾つかを除けば(「磁器のサラマンダー」や、「無伴奏ソナタ」とか)、読後感の悪い短編集 じゃないですかね。
期間を空けて 2 回呼んだけど、「四階共用トイレの悪夢」や「タイムリッド」は辛くて二度目飛ばしました。

カードの作品は基本的に苦難苦渋に溢れていて、どうしようもなく捻じ曲げられた苦痛と声にならない悲鳴が響いているし、それを分かって読み続けているけど、
 * それが本質ではないことは記しておこう。
読み手のメンタルによって印象かわるのは仕方ないが、カードは体調の良いときに読みたいです。

「無伴奏ソナタ」で視力と声を失ったクリスチャンが、風の名残りに自分の歌声を聞いたように思っていたけれど、
私は朝の通勤時にずっと各短編の登場人物たちの、苦痛を聞いてましたよ。

…と、ビックリするほどテンション下がってたら、

「あとがき」から
これらの短編すべてで繰り返されているモチーフがある――残酷なまでの苦痛と、グロテスクなまでの醜悪さだ。繰り返しあらわれる主題もある――死の愛好、喜びに対する支払いきれないほどの高い代償、因果応報への非現実的な信頼だ。
(略)
これらの作品は、登場人物がどんなに悲惨な状態になろうと、どれもハッピーエンドになっている。


ハッピー…エンド…?
「王の食肉」とか、私にはどうやってもハッピーエンドには思えない。
「無伴奏ソナタ」はそれでも、支払い続けてきた代償が、喜びに対するものだと分かるので、うん、まぁ。。
泣くよね。


ティム・パワーズの「石の夢」もそうだけど、悲惨な目にあっても歩みを止めない、みてみぬふりをしない登場人物たちの物語の最後が気になるから、それでも読むのを止められない。

-----

「はじめに」
ところが多くの――あまりに多くの――SF作家とSFファンは、いまもかつてゲットーがあった場所で身を寄せあって、より大きく、はなばなしく、より厳しい世界へ出ていこうとしないか、あるいはひょっとしたら出て行けないでいる。


分かっているが、指摘されるとぐうの音もでない。
11歳のときにラリィ・ニーヴンを読んでから、たぶん、ずっとゲットー住まい。


収録作
 はじめに ―― 作者への公開書簡 ――
 エンダーのゲーム
 王の食肉
 深呼吸
 タイムリッド
 ブルーな遺伝子を身につけて
 四階共用トイレの悪夢
 死すべき神々
 解放の時
 アグネスとヘクトルたちの物語
 磁器のサラマンダー
 無伴奏ソナタ
 あとがき ―― 起源について ――

無伴奏ソナタ〔新訳版〕 (ハヤカワ文庫 SF カ 1-26)
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

sidetitleごあいさつsidetitle
書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

sidetitle記事リストsidetitle
最新の記事
sidetitleカテゴリsidetitle
sidetitle検索フォームsidetitle
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。