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太平洋 モーム短編集Ⅱ サマセット・モーム

モームの「南海もの」短編集

短編集Ⅰ の訳者は中野好夫氏に対し、こちらは河野一郎氏。

中野氏の方が訳が好きだな・・・

太平洋_モーム短編集2


200Pにみたない薄い文庫に4編収録。

表題作の「太平洋」は1Pと2行、というプロローグ作品だが、読み手(読者)を現実から

いっきに南へと引きずり込む力強さがあって、秀逸。



まぁ、昭和の訳なので、読み辛いことは読み辛いが、古い本も読むような

読書慣れしている人なら大丈夫かと。

味だよ、味。



全体を通して南の島、という特有の環境、風土、風俗になじめない白人たちの苦悶の物語、か。

決然と出自の性格を守り、尊厳(良い悪いは別にして)を守る人と、

南の島での風俗に慣れ、(良い悪いではなく)文化的視線で見ると堕落と思える生活をおくる人。



戦いや葛藤、というよりも、もはや永遠に混じることのない平行線のような。



読んでいると、南の島に対する憧憬が消し飛ぶ

南は怖いところだ・・・



「マッキンットシ」(トッシュ、ではない)はうまくいえないが、

その平行線の悲劇が素晴らしいです。

文章力ってすげーなぁ。



高橋源一郎 氏が「小説志望者はカードを読め」を言ったが、「モームも読め」と言いたい。
※ カード




サマセット・モーム 『太平洋 モーム短編集Ⅱ』 新潮文庫
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書いている人:せんちょう
こんな僻地にようこそです。

ここはチラシの裏。
英語読解は好きの気持ちだけで誤訳誤解ドント来い。
TF はお笑い方向に感想備忘録。

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